酸洗いとエッチング、どういう違いがあるの?

そもそも酢洗い・エッチングとは?

酢洗いとエッチングはどちらも金属に対する酸処理の一種となります。しかし、その目的や方法には多少の違いがあります。
酢洗いとは、金属を熱処理した際に発生するさびなどの酸化物を取り除く処理のことです。酢洗いには硫酸や塩酸などが使用されます。要するに酢洗いとは金属を酸で洗ってきれいにすることです。
エッチングとは、酸などを含む化学薬品の腐食作用を利用した表面加工の技法のことです。エッチングの工程は次の通りです。金属などの表面に酸の影響を受けない防食層を作ります。そして、加工のイメージに合わせて防食層を取り除き、その部分を酸で腐食させ表面を削っていきます。そうすることで、酸の腐食作用を受け削れた部分と、防食層によって腐食作用を受けず削られなかった部分が形成されます。このように酸の腐食作用を利用して、金属の表面を加工するのがエッチングです。硬貨などをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。

酢洗いとエッチングの違いと利点

酢洗いとエッチングでは、まず目的が異なります。酢洗いは酸化物を取り除くことで金属の表面加工を行いやすくすることを目的としています。酢洗いを行うことによって金属の研磨作業やさびを取り除く作業を行う必要がなくなりました。それに対してエッチングは、酸の腐食作用を利用し金属の表面を加工することが目的です。このように、酢洗いとは加工がスムーズに行えるようにする処理であり、エッチングとは酸を用いて金属の表面に対して行う加工であるといえます。酸処理は前述したように、硫酸や塩酸などの劇薬を扱うので、廃液の処理には十分な注意が求められます。しかし、酢洗いには、多くの過程を省略できることや、大きく場所をとる必要がないことなど多くの利点があります。今後酢洗いは注目を集めていくのではないでしょうか。

リン酸処理は金属加工をする際に大切な処理です。表面のゴミ取りや加工しやすくするためには必須の工程です。